サイバーファイトフェス(5)

では、すっかり遅くなりましたが、メイン戦を(^_^;)

サイバーファイトフェスの最後を飾ったのは、王者・武藤敬司対挑戦者・丸藤正道。
個人的には、まだまだ武藤さんがベルト持ってる方がいいと思ってたし、武藤さんからベルト獲るのは、やっぱり豪ちゃんか海斗くんがいいと思ってた。

なにしろ武藤さんの知名度、他団体も含めたプロレスファンへのアピール度の高さは、悔しいけど他のNOAHの選手と比べたら桁違いなので。
仮に小橋建太が元気で現役だったら、また全然事情は違ってたかもしれないけど、もしそうなら武藤さんがベルト獲ることもなかったかもしれないけど。

で、今回『天才 vs 天才』という煽りでの対戦だったわけだけど、武藤さんと丸ちゃんじゃ天才の種類もちょっと違うし、カードとしても今までより弱い感じはしたんだよね。
確かに丸藤正道は生え抜きとして杉浦選手と共にNOAHを支えてきた選手で(もちろん小川さんもいるんだけど)、今は所属とはいえ外様の王様みたいな武藤さんと対戦するには申し分ない選手ではあるけど、同門でもあるし先が読めちゃう感じの展開がどうにも気が乗らなくて。

以前のNOAHは前哨戦が読めないことも多くて、前哨戦負けたから本番は防衛、とならないこともけっこうあったし、そこは他団体と違う面白さを感じてたんだよね。
でも最近のNOAHは、まんまその通りな展開が多くて、チンケでワンパターンな裏切り劇ばっかやってるなら、むしろそっちで裏切ってくれよと(-_-;)

で、この王座戦に向かっての前哨戦や、丸ちゃんの発言やら煽りVやら、とにかく大会前にはもう「これ、丸藤獲らなかったらNOAHにいられないぐらいの勢いじゃん……(~_~;)」という感じになってて、こんだけ結果見えてんのつまんないわ~~と思ってた(笑)

試合そのものがつまらないってことはないだろうけど、一番感じてたのは最近の丸ちゃんの試合内容の、まあ、こういう言い方はあんまりしたくないけど、しぼみ具合っていうかね。
かつて、桁外れに高いレベルの身体能力と、閃きとオリジナリティの豊富さで輝いてた丸ちゃんだけど、最近はかつてのワクワク感というか、何が起きるか分からないような面白さがないんだよね。
それって、何しでかすか分かんない飯伏くんに対するワクワクとは、また違う種類のものだけど(笑)

最近の丸ちゃんの試合は、正直言っていつも同じ。
初めて見た時は衝撃的でも、その分磨きをかけていかないと飽きてしまう。
それでも、ちょっと前までの丸ちゃんなら、そこから派生するバリエーションも多彩だったし、発想のユニークさがさすが天才だなと思わせる説得力があった。
でもさあ、最近の丸ちゃんの試合は、殆どルーティンになっちゃってると言うか、虎王のバリエーションも別に面白くないじゃん(-_-;)
虎王ってタイミングが命っていうか、ケニーのVトリガー同様に、ココイチのポイントとスピードで、あっと驚くようなインパクトと威力を発揮する技だから、ノーマルな虎王に比べて威力はあるにもかかわらず、真・虎王も虎王・零も、なんだかその体勢に持っていくまでにもたつく感じに見えて、特に虎王・零はフィニッシャーとしては見た目もインパクトも弱い感じがするんだよね。
せっかく作ったから、この技使って定着させないと、という感じに見えて(笑)
あれだけ引き出しの数が多い丸ちゃんなのに、最近は同じ技、同じパターン、同じムーブばかりだと思うのよね。
で、膝の調子は良いと言ってる割に、どうも最近動きがモッサリしてるというか、重く感じるんだよ。
おなじみのムーブの中にスパイス的な動きや技を前みたいに織り込んでくれたら、さすが丸藤正道!って感じになるんだと思うけど、最近は背後から顔面へのトラースキックも、時々綺麗にヒットしてないし、キックのコンボも出してるだけ、って感じで終わってるし。
とにかく以前のような鮮やかさとキレがないので、お約束の動きをやってます、で終わってるんだよね。
これは本当に、ちょっと前からすごく気になってた。
あれ、丸ちゃんの試合ってこんなに面白くなかったっけ?(-_-;)って。

でもまあ、この試合、やっぱり話題を独占したのは、結局予想通りに丸ちゃんがベルト奪取したにもかかわらず、武藤さん一色になっちゃったんだよね(^_^;)

だって禁断のムーンサルト出しちゃったんだもん!!!!

コーナーに登った時は、豪ちゃんとの試合の時みたいに、結局出さないだろうと思ったんだけど、武藤さんが後にインタビューで語ったところによると、おそらくファンの殆どが私と同じように思ったその気持が、雰囲気として武藤さんに伝わったらしく、やるつもりなかったのに、逆にやってやる!という気持ちになったのだとか(^_^;)
そういうところが、稀代のプロレスラー・武藤敬司だわよ。
その直後に、担当のお医者さんから武藤さんの奥さんにLINEが来て、後日めっちゃ叱られたそうです(そりゃそうでしょうとも!)

武藤さんの本、『さよならムーンサルトプレス』の中で、両膝の人工関節のことが細かく書かれていて、両膝に多大なダメージを与える技がムーンサルトプレスで、そのせいで武藤さんも小橋さんも膝が駄目になったわけで、二人とも人工関節を入れる手術をすることになったんだもん。
まあ、二人共ヘビー級だから余計にダメージは大きくなるしね。
だから人工関節を入れた膝でムーンサルトプレスをすると、支える骨が耐えられなくて、歩けなくなるかもしれない。
だから人工関節を入れたら、ムーンサルトプレスは禁止と。

そんなのも読んでたわけだから、絶対やらないと思うじゃない!

だから武藤さんが飛んだ瞬間、「うそーーーーーーーーーーーーーっ!!!(@_@;)」って叫んだわ!!
近所迷惑か!ってぐらい声出たわ!
そりゃ会場がどよめいても仕方ないわ!
不可抗力だわ!(^_^;)

泣きそうなぐらい心配になったけど、同時に脳みその反対側では「これで明日の話題は武藤さん一色だ」とも思ったんだよね(^_^;)

ムーンサルトプレス出したのに返されて、これ出して勝たしてくれないんじゃ無理だと思うと、悔しくて悔しくて仕方なかった(´;ω;`)ブワッ

豪ちゃんからベルトを獲った試合も、その後の防衛戦も、全部の試合でハイライトと言うべき場面を作り、話題を提供してきた武藤さんは、NOAHの王者としてはこれまでの王者には出来なかった部分で、広くプロレスファンにNOAHをアピールすることに貢献してたし、それは本当に立派だったと思う。

試合後にあったインタビューで語ってた内容もドラマチックで、やっぱり武藤さんはいろんな意味でスーパースターだなあ、と。
ありきたりなインタビュー内容じゃなくて、刺さる言葉が絶対あるもん。

だから余計に、ベルトは丸ちゃんが手にしたけど、正直言って彼にどれだけ世間に対するアピール力があるんだろうと思ってしまう。

GHC王者としての海斗くんの快進撃は、彼の成長と若さが眩しすぎるような輝きで、NOAHの新時代の到来を感じさせてくれたし、豪ちゃんは『I am NOAH!』の力強い言葉と共に、一戦一戦、命を削るような激闘でNOAHを牽引してくれたし、ついに本物の潮崎時代が来たと思わせてくれた。
残念ながら、怪我で手術することになってしまって、半年は欠場しなきゃならない事態になってしまったけれど(T_T)
怪我で欠場の豪ちゃんは仕方ないと思うけど、海斗くんの輝きも勢いも止めてしまって、せっかく出来てた勢いを消して、後退してるようにさえ思える事態にしてしまってるのはどうしたもんだろう……。

新日本の勢いが大きくなったのは、確実にかずちんと真輔さんの勢いが大きかったと思うのよ。
もちろんその他の選手の個性と戦いっぷりも大きかったけど、あの二人のインパクトの大きさは貢献度高かった。

まあ今のNOAHは、海斗くんに限らず、せっかく出来てた選手たちの勢いをリセットして、また一からやり直させて、結局以前の勢いを追い越せてない、という愚行をいくつもやらかしてるからね、去年から。
夫婦もそうだけど、タダスケくんとか本当に気の毒だと思うし、勝ちゃんもそう。
ユニット抗争がどうこう言っても、結局そのユニットの型に縛られて、個々の選手は目立った活躍ができてない。
金剛のメンバーだって、損しかしてないよ、あれ。
今試合組んでる奴が、どんだけ自画自賛して自己過信してるのか知らないけど、そいつにそれだけの才覚が本当にあるんだったら、今頃もっといい暮らししてんじゃないかと思うわ(笑)
それで外から何人も何人も連れてきて、NOAHらしさもへったくれもないじゃん。
いくらサイバー傘下になって金があるようになったからって、おまえの知り合いのエイド機関じゃねえんだよ、NOAHは(-_-;)
まあ、副社長も承知のことだから、ナアナアになり過ぎちゃいけないのは、あのクラスの人たちだってよく分かるわな(笑)
のんちゃんとギースーとねえ(薄笑)

で、丸藤正道が今GHCヘビー王者になったからと言って、新鮮味もなければ強烈なアピール力もない。
久しぶりの戴冠なのに、新鮮味ないからね。
しかも次の挑戦者は、現ナショナル王者の杉浦貴(ギースー)。
この顔合わせで「おおっ!」ってなるの、NOAHファンだけでしょ。
それも全NOAHファンが絶賛してるわけでもないと思うし。

確かに二人はNOAHを守ったと言えるかもしれないけど、単に出ていく機会が来なかっただけとも言える。
ずっとNOAH見てる身としては、この顔合わせは新鮮味 に欠けるし、団体のファンの中でだけ期待され、絶賛されるのは、団体としては後退だよね。

今のNOAHは、なんとも面白みもなく、ギミック色が強いけどストーリーと呼ぶにはあまりにも雑な自己満な世界観で疲れるわ(-_-;)
一昨年まで、あんなにどの試合見ても多幸感があったのになあ。

ではでは、今日はこれにて〜〜☆

 

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