ハリウッドの大物プロデューサー、ワインスタインのセクハラ、というより性犯罪の数々に端を発した問題は、あらゆる本面に飛び火してショッキングな話がどんどん出てきてるわけだけど、その当時の状況や立場なんかを鑑みて、もちろん聞いたり知ってて黙っていたのは悪いことなんだろうけど、助けを求められたんならまだしも、被害者、もしくは被害者かもしれない人たちの立場もあるし、ぶっちゃけ枕営業してた人もけっこういたと思うんだよね。
だから今、当時は言えなかったと懺悔のように告白する人を全員十把一絡げに非難する気にはなれないんだけど、『加害者』とか『共犯者』レベルとなると別だよね。
体を触ったり、軽くお尻や胸を触ったり、ちょっと卑猥なことを言ったり、そういうことだって当然軽く考えちゃいけないことだし、よく知ってる間柄でその程度なら冗談で済む相手だと分かっている場合は別として、知り合い程度以下の相手にそういうことをしちゃいけないとか常識でしょ。それどころじゃなく、性的なことを立場を利用して強要するとか言語道断だし、それが性交やそれに匹敵する事に至れば有無を言わせず重い犯罪なわけで、もう言い訳も謝罪も通用しないことだからね。
いわゆるセクハラというのは微妙なラインがあって、世間一般の常識で考えて「え?こんなことが?」という場合も確かにあると思う。
でも、たとえそういう事であっても、少なくとも相手から不快だと言われたら謝るべきだし、謝られた方も一度はその謝罪は受け入れるべきなんじゃない?
また繰り返されたらそれは非難していいし、されても仕方ない。
それぐらいデリケートな問題なのに、軽く考えすぎてる人が多いのも事実。
もちろん常に男性側が悪いわけじゃなくて、いわゆる逆セクハラもあれば、LGBTの人たちが加害者になることもあるわけで。
ただ、今騒ぎになってるケビン・スペイシーの件については、当時14歳の少年相手に30前の成人男性が暴行未遂を犯してるわけで、しかも30年以上前のことで本気で覚えてないとか言ってるんだよね。
仮に絶対にこんなことするわけない、したこともない、と言うならこういう言い方はしないと思う。
もう、ド変態の犯罪だよ、これは。
成人男性に対して「ああこれは同類の人だなー」と思って、口説けそうとか思ってアプローチを掛けたら拒否られた、というならまだ「申し訳ない」で済む事態もあるかもしれないけど、年端もいかない男の子を姫抱っこでベッドに直行とか、酔ってたで済むわけ無いだろ!(怒)
しかもこのタイミングでカムアウトとか。
好きな俳優さんだっただけに、本当にがっかりと言うか。
まだまだいろいろ出てきそうなんで、なんか本当にうんざりする(-_-;)
というか、ハリウッドに続いてファッション界もいろいろ出てるし、体操のアメリカ代表選手も告発してたよね。
どこの業界も、色んな形でセクハラとか性的な行為を強要するとかいうのは、大なり小なり存在してると思うんだよ、間違いなく。
プロレス界は何一つ出てこないけど、実際にはものすごく多いと思う。
女子選手がレイプされた話なんて、過去にどれだけ聞いたか。
男子選手のセクハラ被害だって絶対あるし、女子選手なんて日常茶飯事なんじゃないの、今でさえ。
音楽業界だってそうだよ。
過去にあったことで泣き寝入りしてる人も、今も起きていることで泣き寝入りしてる人もきっと大勢いる。
今はこんな事態になってるから、よほどの馬鹿じゃない限りおとなしくしてるかもしれないけど、分かったもんじゃないよね。
この機会に出来る限り膿が出てくれればいいと思う。
ではでは、今日はこれにて。