ナグロンおさらい20<S3 _ #10a>

ではでは、久方ぶりのナグロンおさらい、ついに最終回(の前編)でございます!
前回、クリクスス様と同様にローマ軍に殺されたと思っていたアグロンが、処刑を免れて500人の捕虜たちと共にスパルタカス軍の元に帰還、ナシルと奇跡の再会を果たしました。
しかしアグロンは、にくったらしいカエサルの手によって両手を楔で打ち抜かれ、磔にされてしまったために……

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クラッスス軍の足止めを話し合っているスパルタカスとガンニクスの所にアグロンがやって来て、自分も加勢すると言います。
スパルタカスはアグロンの姿を見て剣を差し出し、握ってみろと促します。

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アグロンはしっかりと頷くと、差し出された剣に手を伸ばします。

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顔を強張らせ、なんとか剣を握ろうとするアグロンでしたが……

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思うように動かないアグロンの手から、無情にも剣は地面に落ちてしまいます。
スパルタカスも思わず顔を曇らせ、無言でその剣を見つめます。

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無情な現実に、ガンニクスも厳しい表情。
アグロンは「役立たずにされちまった……」と落胆を隠せない…というか、現実を受け入れざるを得ないという雰囲気。

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スパルタカスはそんなアグロンに「やってもらうことがある」と、戦えない者たちをローマの手の届かない所まで導いてくれ、と。
そして「ナシルの元に戻って、旅支度をしろ」とアグロンに言います。
アグロンはスパルタカスの言葉に、黙ったまま頷きます。

ごくごく自然にスパルタカスが、アグロンとナシルを一括りに考えてる所に密かに萌えたのは私です(笑)

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ガンニクスは立ち去るアグロンを見ながら「あんなに傷つきながらも、おまえの大義に尽くしている」と。
この作品中、誰よりも剣闘士らしいガンニクスは、剣を握れなくなったアグロンの心中を察すると堪らないんだろうな、と。

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一方、ナシルの所に戻ったアグロンは、ナシルから盾と剣を組み合わせ、それを革ベルトで腕に固定する武器を渡されます。

ナシルが剣を握れなくなったアグロンのために密かに作り上げてくれてたのよね。

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ナシルにそれを取り付けてもらい、戦うことを諦めていたアグロンの目に光が戻ってきます。
息を詰めたようにアグロンを見つめるナシル。

このまま戦えない者たちと一緒に戦場から離れて、アグロンと一緒に生きていくことが出来るのに、アグロンが戦場に戻れることを敢えて望んでいるようなもんだからね。
この武器を渡せば、アグロンが何を言い出すかは誰にでも分かるわけで。

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やはりアグロンは「このまま皆と山へは行けない」と言い出します。

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たとえスパルタカスの命に背いても、自分の居場所は戦場だと言うアグロン。
ナシルはアグロンの言葉に驚くどころか、やはりそれは想像していた通りだった様子。

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そしてきっぱりと「僕の居場所は君の隣りだ」とアグロンに告げます。
前回はその言葉を否定したアグロンですが、今回はナシルの言葉を無言で受け入れます。

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ナシルはアグロンに微笑みかけますが、すぐにグッと感極まった表情になり……

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力一杯アグロンに抱きつくナシル。
アグロンはナシルの愛を全身で受け止め、その強さを実感したように、切なげな表情でナシルを抱きしめます。

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この時アグロンは、ナシルと運命を共にする事を改めて心に刻み付け、その悲壮とも言える互いの思いを幸せだとも思っているのではないかと。
アグロンは万感の思いを込めて、ナシルに口づけます。

ここね、唇にキスしないのが物足りないような気もするけど(^ ^;)、アグロンが全ての思いをナシルに伝えているような描写になってて、私は好き(^ ^)

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だってアグロンのこの表情、『俺はナシルと出会えて、愛し合うことが出来て幸せだった』と実感してるみたいで。
ナシルは前回と違って、アグロンが自分と運命を共にすることを厭わなかったことに、やっぱり幸せを感じているというか、これでもう最期まで一緒にいられる、離れることはないと、アグロン同様互いへの愛情をかみしめているんだろうな、と。

前回、クリクススたちが旅立つ前日の別れのシーンがあればこそ、この無言の誓いとも言えるシーンがより感動的に生きてくるのよね。

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決意を固めたアグロンは、スパルタカスに「準備は万全に整えたが、自分とナシルは皆と一緒に山には行かない」と告げます。

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スパルタカスは「話が違う。その手じゃ……」と言いかけると、すかさずナシルが「戦えるさ、僕の作った道具で」とアグロンの側で力強く訴えます。

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アグロンが手にしたその武器を見たスパルタカスは、アグロンに「何度も兄弟が死ぬのを見てきた。おまえはバティアトスの館を出て一緒に戦ってきた唯一の生存者」と、アグロンに語りかけます。

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そして「光栄だよ。また一緒に戦えるとは」と、アグロンの決意を受け入れるのです。

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アグロンは力強く頷き、ついにクラッスス軍との最後の闘いが始まります。

スパルタカスとしては、傷つき戦えなくなったアグロンをナシルと一緒に逃がしてやりたいと思ったんだろうけど、アグロンの決意の強さを瞬時に理解して、彼と『栄光の死』を分かち合いたいと思ったんだろうな、と思います。
ナシルも納得しているなら、戦士として全うさせてやりたいと。

スパルタカスにとってアグロンもナシルも『兄弟』なんだろうけど、クリクスス様やガンニクスよりもやはり弟といった感じで、ましてやバティアトスの館で知り合った時から忠犬のように従ってきてくれたアグロンに対する気持ちは、他の人たちに対する感情とはまた異なる愛情を持ってたんだと思うのよね。

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アグロンの隣りにはナシルが。
アグロンは「絶好の機会だぜ。奴らの血の海で泳げる」と勇ましい台詞を。

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その一方で、スパルタカスに対する繊細な気遣いも見せたりして……
アグロンはゲイゲイしいイメージを塗り替えたキャラだと言われたけど、こういう繊細な面がある意味ゲイっぽいと言えるのかも(笑)

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スパルタカスの激と共に、一気に士気が高まるスパルタカス軍!

ナシルも逞しいよね、こうして見ると。
『剣が重い』って言ってた頃が懐かしい感じ(笑)

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最終回の時のリアムさんって、ほんっっっとに最高にカッコいいのよね。
マジで神掛かってたと思う。
クラッススはまあ、うーーん、なんかやっぱり根っからの軍人でもなけりゃ戦士でもないし、頭いいけどこの人の信念はどこに根ざしてたのかな?という一抹の疑問は残る(^ ^;)

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罠の壕の上に渡した橋を駆け上がり、勇ましく敵陣の中に突撃していくアグロンとナシル。
並べてみるとポーズがシンクロしててなんか可愛い(そんな場合か!)

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次々とローマ兵を血の海の中に沈めていくアグロンとナシル。
でも、いつもちゃんと近くにいるのが萌える♡

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しかし、そんな激闘の中、カストゥスが敵の騎馬兵の刃の餌食に!!

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まさに袈裟切り(汗)
アグロンもカストゥスがやられたことに気付きます。

しかしスパルタカスの特殊メイクってよく出来てるよね(感心してる場合か!)

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カストゥスの元に駆けつけるナシルとアグロン。
カストゥスは虫の息の下、アグロンに「あんたになりたかった」と語りかけ……

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ナシルに「1日だけでも」と言って事切れます。

カストゥスはアグロンとナシルがギクシャクした原因だし、アグロンがいると分かっててなおナシルに言い寄り翻弄した人なので、ナグロンファンとしては許し難い存在ではあるのだけど、海賊にしては紳士だったというか、決して無理強いしようとしたり強引に迫ったりはしなかったもんね。
カストゥスにとっても、ナシルは本当に大事に思ってた人で、本気で恋してた相手なのよね。
だからって譲れませんし!(^ ^;)
正直言って、ここでアフターライフに行ってくれてホッとしました←ゞ( ̄∇ ̄;)コラコラ!!!

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ナシルのここでの反応は、ちょっと気があった相手というより、やっぱり親しかった友人の死に対する怒り、って感じがするんだけど。
君の気持ちに応えられなくてごめん、というぐらいの気持ちはあったかもだけど。

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アグロンもカストゥスの死を見届け、ナシルと同様に怒りをあらわにしてローマ軍に再び立ち向かって行きます。

このシーンで、アグロンを演じたダンさんは、アグロンのカストゥスへの気持ちを『全て許すよ。おまえの気持ちはよく分かる。俺もナシルを愛してるからな』と解釈したんだそうです。
で、タイミングが悪かったのか尺の問題か切られちゃったんだけど、ほんとは立ち去る前にカストゥスの脚に触れて「安らかに眠れ、兄弟」と言ったんだそうですよ。

アグロンとナシルは2ndシーズンでは本当にラブラブのバカップルで、波風立ちそうな気配はなかったんだけど、絶対に倦怠期に入ることはなかったとは断言出来ないし、カストゥスのことがあったからこそ、最終的に互いへの愛を強め、揺るぎないものに出来たんじゃないのかな。
ほれ、やっぱり障害があった方が愛が強まるじゃないですか。

ラブラブなのを見てるのも幸せだけど、アグロンとナシルのラブストーリーに深みが増したのは、本当に意味のあることだったと思いますよ。

ではでは、後半は来週末ってことで。

寝ます〜〜☆

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